誘いを断る時の表現
たまに #日本語教育 のこれからについて考えるシリーズ。
察する能力ばかりを求める事は多くの場面で非現実的であり、また、言語活動としても健全ではない。もともと国語教育では「相手によく分かるようにハッキリと物を言う」ことを目標に挙げていたはずなので、そこに重点を置いてみよう。
「明日、遊びに行く?」と誘われた時、日本語ではどう断るか。まず「ううん」「いや」などの否定詞で会話をつなぎ、「ごめん」って謝る。そして否定文の述語で「行かない」って答えたり、「うちで休む」とか反対の事を答える。柔らかい婉曲表現で言いたい場合は、いいわけを付け加える。たとえば「ああ、ごめん、明日は都合がつかなくて、行かない。」と言うが、「ごめん」とか「行かない」みたいにノーの返事だと分かる言葉は入れたほうがいい。ところで「明日はちょっと用事があって」という文章だけで答えてもいいのだろうか。それだけだと「まだ迷ってる所」みたいに聞こえるので「ああ、そうなの?」「どうする?無理そう?」などと相手は反応して、イエスノーを伝えるまで会話が終わらない可能性がある。