猫カフェと車椅子
2024年4月ごろに、猫カフェと車椅子で炎上してた話。
スタッフの人手不足か何かの理由で、とある車椅子インフルエンサーが映画館特等席に入れてもらえなかった(以前は入れてもらった事があるとか)。インフルエンサーを利用して物事を動かすのは、もはやあんまり得策ではないと私は思っている。ところで、それに釣られて炎上した、車椅子で猫カフェに入店できなくて残念だった件。そちらはただの一般人が感想をつぶやいただけの物で、さすがにそこに噛み付くのはヒドイと思った。他のみんなが良いのに、なぜ私だけはダメなのか、それはまっとうな意見だよ。そういったユーザーをどのように受け入れるか考えるのも商売のうち。
実際に車椅子を受け入れた猫カフェはあるみたいで、どうなったかと言うとね。猫って本来はもっとしたたかな生き物だから、ものの数秒でキャットタワーになったらしい。人の出入りがある以上はバイ菌やウイルスが必ず入って来る。ズボン、靴下、コート、かばん、どうせ汚れてるでしょう?猫ちゃんたちも無菌培養室に閉じ込めておくわけに行かないからワクチンや消毒で対策するのが基本。
よだれをたらしたふかふかの黒猫やダルマみたいな面白い顔の猫に囲まれ、カフェ店員はパソコンを眺めている。人間のわがままより猫の安全優先とは。そこまで言うなら。猫カフェにやってきた客は、入口に掛けられた標札を見た。もふもふなのにふてぶてしい顔をした猫写真とともにスタッフオンリーと記されている。この店やめるってよ。一方、店の中には二人のスタッフと個性的な大勢の猫がいる。ロリータヘアーでネグリジェを着て車椅子に腰掛けながら薬を調合するスタッフ。獣医師である。ボブヘアーで簡単なエプロンを着て、猫の鼻くんくんを誘うスタッフ。キャットシッターである。頭に猫耳がはえちゃうほど優秀な我々プロのスタッフだけで独り占め。ふふっふっふっ。だらしなく壁にもたれかかって昼寝する猫。座り方がセクシーな猫。まぶたが白くて眉毛っぽくなってる猫。タレ目すぎて目が点になる猫。頭の部分の縦縞模様が特徴的な猫。顔の部分が黒すぎて表情がわからない猫。鳴き声は「んみょろろろろ」。がにまたの猫。熊みたいな顔の猫。黒い部分が多すぎるハチワレ猫。タマムシのように美しい黒猫。車椅子の上にも、両手を交差させて座る抹茶のような色の猫や、能面みたいな神妙な面持ちの白猫が乗っかっている。