中動態の女神像
主語をはっきり付けるのが良いとか悪いとか言われるけれど、そんな理想通りには行かないのが現実だ。これは日本語に限った話ではなく、たとえば中動態、受動態、不定人称文などといった所を勉強してみると…。世界は自分たち中心になんか回っていないという考え方がそこから鮮明に伝わって来る。
みんなで女神様の石像を作ろう。石膏を塗りたくってハンマーで叩いてガリガリひっかいてスカートのしわを削ろう。作った後もきちんと手入れをしないとヒビが入ってきたり、おっとっと、腕がこぼれ落ちてきて石像のお手手がゴツンと降ってくるぞ。古代ギリシャ語では、能動態、中動態、受動態、という3つによって単語の形が変わる場合があり、語学オタクのあいだでは話題のひとつだ。ファンタジーの語源になった動詞をそれぞれ変形させていこう。人々の手によってこの世に現れろ。心に思い描け。そして己を見せろ。