翻訳の流儀
翻訳の妖精ちゃんは、いくつかの決まり事を持っている。そのうちのひとつ…。それは、ただ本人のしゃべっている内容だけを伝えること。それ以上余計な話をしてはいけないのだ。たとえば「行けたら行くわ」を「No, I won't go」に訳すなんてのはダメ。翻訳者の役割を逸脱してしまうから。
やあみんな、ヌッコさんは好きかい?今日のお話は翻訳の流儀、ていうか、翻訳の妖精ちゃんの流儀だよ。ストールにくるまってパソコン作業にいそしんでいるところ、さっそく丸窓から妖精さんが入って来た。なんか翻訳してくれるようだ。行けたら行くぅ。考えとくわ。善処するから。としか言えない。ごめん。そして妖精さんはツタの絡み付いたレンガ造りの窓へ向かった。 I'll go if I can nn. Lemme think about it. and. Do my best. That's all. リブニット タートルネック セミロング ボブヘアーの英語ネイティブは、しばらく黙り込んで。それどういう意味だと思いますか。できるかできないか。妖精さんを両手でギュッと握りしめてみた。ぴいいいい。まったくもう、このお花のようなふりふりエプロンスカートがシワになっちゃうでしょう。うーん、じゃあこれだけは言っておく。 Talk it out in person OK? ちゃんと本人と話し合ってね。翻訳の妖精さんは本人の言ってない事に対して勝手な解釈を加えないのだ。